M.B.L.Standard

寒いですね〜〜

店頭にはmybeautifullandletの春夏のアイテムが徐々に並んでおり、ありがたい事に、様々なお客様より好評を頂いております。

現在は2016AWの制作にあくせくしている日々が続いておりますが、お客様により良い作品をお届けするためには、制作のプロセスが何より重要だと考えています。

例えば、mybeautifullandletのアイコンとも言える

ビックシルエットですが、ただ単に、サイズが大きいという訳けではなく、全体的なバランスを考慮し幾度の修正を重ねる事で、わたしたちが思う最高のバランスに仕上げていきます。

それは、シワが出るポイントであったり、肩や脇の位置であったり、ポケットの位置や大きさだったり、時には布の地の目をわざとずらしたり、シンプルだけど工場さん泣かせの、とても縫いにくい縫製仕様にしたりもします。

そしてアイテムごとに適した様々な素材を選考し、カタチにしていきます。

もちろんビックシルエットに限らず、全てのアイテムにも同様のプロセスを行っています。

mybeautifullandletの殆どのアイテムは、所謂ハンドパターンで制作されております。

現代のファッションシステムにおいて、ハンドパターンは合理的ではないという意見も多くあります。

しかし、ハンドパターンでしか得られないニュアンスやシルエットがあるのも事実です。

わたしたちmybeautifullandletでは、微妙なニュアンスやシャイプを構築する為に、ハンドパターンの技術が必要不可欠だと感じています。

良いと感じる感覚のものを、よりスピーディーにカタチにしていく事はCADよりもハンドパターンが有効だと思うからです。数値の入力より、0.3mmのシャーペンの線が生み出す空気感の構築が衣服に立体感を与える要因になっているからです。

もちろん、ハンドパターンにも一長一短はありますが、今はその微妙で絶妙なニュアンス、ハンドパターン特有のユルさや鈍さも、デザインの一部としてとらえ、制作しています。

それがわたしたちが思うM.B.L.Standardだと信じているからです。

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